在り方

 
在り方とは、人が物事にふれたときに取る観点のことをいいます。
別の言葉で表現すると、在り方とは、人がそれまでの人生で形づくってきた価値観の枠組みとも言えます。

例えば、
A太郎さんは、幼い頃からお受験で他の人よりも良い評価を得ることが人生の重要なウエイトを占めてきたので、勝ち負けの世界という枠組みで物事を判断します。
一方、B子さんは、抑圧的な家庭で育ったため、悲劇のヒロインという世界を構築します。
この二人に対して、C上司が理不尽なことを命令したとします。
A太郎さんは競争という在り方から、理不尽な命令について、どこが間違っているのかを正そうとする傾向が強いでしょう。
一方、B子さんは、悲劇のヒロインを演じなれているため、比較的、理不尽な命令でも応じることが多いでしょう。
在り方が違うと、同じインプットに対して、アウトプットが全く異なります。
そう、在り方が判断や行動に与える影響はとても大きいのです。

そこで私たちは、まず取り組むべきことは、自分がどのような在り方を持っているのかを認識することです。
次に、肯定的な在り方に置き換えていくことで、より自然体で円滑な人生が送れることでしょう。